文明通信2016年7月号

「おかげさまで9周年」

先日、近くの花屋さんで観葉植物を購入した時、「いつもニュースレター（※この文明通信のこと。店内に入らずとも店頭に設置してありTake Free）楽しみにしてます」とおっしゃっていただけたり、また某うどん屋さんに家族で行った時は「そういえば今日お休みですもんね（※その日は水曜でした）」と言われたり、某ラーメン屋さんでは「いつも美味しいコーヒーをありがとうございます」と言われビックリしたことがあります。
これら花屋さん、うどん屋さん、ラーメン屋さん、いずれにせよ、最初にこちらからの自己紹介をしたわけでは全くないのに、かつ私服姿でかなり油断（？！）している時にお声をかけていただき、気恥ずかしい反面、やっぱりとても嬉しく有難い気持ちになりました。
また、コンビニのレジの人、郵便局や銀行の窓口の人にもお声をかけていただいたこともありまして、こういった（コンビニ、郵便局、銀行）業務の方々との関係というものは往々にして事務的で乾いたやり取りに終始することが多いものですが、自己のことを認識していただけていることでこれらの人達ともとても距離が近く感じられるのは心地が良いものです。同時に、悪いことは出来ないなぁ、とも思います(笑)。
郵便局のお姉さまがたが来店されている時などは、いつも局内で真面目に働かれている姿とは（良い意味で）異なる楽しそうな会話やリラックスムードを目にすることが出来るのはなんだか得した気分にもなります(笑)。
先日、この郵便局員のお一人が隣町の局に異動になられたのですが、新たな配属先でのスタッフの方々を引き連れて来店していただけたのも大変光栄でした。
生まれも育ちも無関係で、もともとの知り合いは誰もいなかった横浜の市民になり10年ともなれば多くの知り合いが生まれるのかというとそうではなく、実際に私が横浜に来てこのお店を始めるまでに一年あったのですが、この間に出来た友人はただ一人だけでした。
また、私が現時点では最も長く住んだことになる場所は現在の実家がある八王子でして、
ここは25歳位から10年ちょっと住んだことになりますが、八王子にいる私の個人的な知り合いは皆無、なんとゼロです(笑)。
同じように例えばここ白楽近辺に住んでいらっしゃる会社員の方でも、小中学校時代をここで過ごされていない場合は10年以上経っていたとしても誰も知り合いが近くにいないということも十分有り得る話です。ですから私が今この街に住み、生活をしていく中でこれだけ多くの方々に存在を認識していただき、さらにあたたかい言葉をかけていただけているのはやはり取りも直さず珈琲文明のおかげなんだなぁと思ったり、なんだか珈琲文明ってスゴイなぁと思ったりしています(笑)。
珈琲文明は今月7月で9周年を迎えることが出来ました。
これからもこの街にドップリと根を下ろしますので、よろしくお願いします。

珈琲文明店主　赤澤　智

今月の逸品（一品）
「スマトラ」

これまでのメニュー表には「マンデリン」と表記していましたが、
その他がブラジル、コロンビア、ケニア等の国表記であるのに「マンデリン」だけ違うのはずっと違和感がありましたので、地域名の統一のために今後は「スマトラ」と表記することにしました。
国別の表記で言うならば「インドネシア」と言わなければならないのですが、
インドネシアの大半は安価なロブスタ種がメインなのでそれらとは区別して、
良質なアラビカ種を生産している「スマトラ島」にエリアを限定してみました。
スラウェシ島の「トラジャ」にも同じことがいえますが、
ジャワ島の「ジャワロブスタ」とどうしても区別したくてしょうがない矜持（？）のようなものも感じます(笑)。
「マンデリン」とは（「トラジャ」もそうですが）、もともとは島の部族の名称です。
むしろ「マンデリン」と呼んだほうが多くの人には通じるのですが、
あくまでも統一感を重視というだけの便宜上の話なので深い意味はありません。
昨今ではもうあまり「モカ」と言わず、エチオピアと言うようなものとお考えください。
いえ、あまり頭では考えず、生命力溢れるパンチの利いた力強いこのコーヒーを夏の暑さに負けそうな時にガツンとした一杯をぜひどうぞ！