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2024-04-06

文明通信2024年4月号

「シン・カレーパン(のパン)と去りゆくよもぎ草餅」

カレーパンの「パン部分」が新しいものになりました。
これまで仕入れていたパンの生産が終了することになり、新たなパン探しに奔走した結果出逢ったのが「石窯ブール」というもので外はパリッと中はしっとりもっちり仕上げ、スペイン産エキストラバージンオリーブオイルを使用した高級レストランでも扱われているほどのパンです。確かに味は圧倒的に美味しくなりましたが仕入れ価格も圧倒的に上がりました(苦笑)。そしてもう一点どうにも気になる問題点がありまして、それはサイズがこれまでのパンに比べほんの少しではありますが小さくなったのです・・・。
もともと食事代わりになるほどのボリュームはない当店のカレーパンではありますが、「量が減る」というのは個人的に許せないのでどうにかならないものかと考えた私なりの結論はズバリ「くり抜いたパンの中身部分もそのままお出しする」です。
これまで常に廃棄ロスとなりモヤモヤしてたくり抜いた部分もぜひ召し上がっていただくということでSDGs的取り組みの一端も担うことが出来るのではないかという思いもあります。
これからはスプーンの下に「箸置き」のようにある「パンの中身」もぜひご賞味ください。
もちろんパンの中に注がれるカレーの量を減らすことなんて考えておりませんのでパンが少し小さくなった分、カレーはかなり多く溢れ出ることになっていますのでこれまで以上に食べる時には美しく行きません(笑)のでこれまたよろしくお願いします。

次に出会いもあれば別れもあるのが春のせつなさです。
これまで創業17年近くに渡ってメニューのレギュラーメンバーだった「よもぎ草餅」がこの春をもって「卒業」いたしました。
理由を一言で言うならば「仕入れ値の高騰」ということになってしまいますが、かと言って値上げすれば良いということでもなく、その他のスイーツに迫るような価格はおかしいですし、兄弟メニューで並列していたい「かりんとう」と差が生まれるのも本意ではないという商売戦略的(この場でこんなこと言って良いのだろうか)な理由からです。
思えばいろんな人に「和菓子」がメニューにあることに驚かれましたが、和菓子にもコーヒーは相性がよく、中でも「あんこ」や「黒糖系」のものが特に合うということを啓蒙する意味でも「団子」と「かりんとう」を出したかったというのが発端でした。
ではなぜ「よもぎ草餅」にしたのかといいますと、前職(学習塾教室長)で富士山の麓で暮らしていた時に「忍野八海」という大変魅力的な場所を訪れた時に随所で「草団子」が焼かれ売られておりそこに漂う「よもぎアロマ」でピンと来たのです。
かりんとう(黒糖系)には深煎りのコーヒーが合う一方で、浅煎りのコーヒーが適している和菓子という意味で「よもぎ」の風味は非常にマッチしており、和菓子の両翼を担ってもらうことにしたのでした。
そんなわけで今後「和菓子」は「かりんとう」一択となり、メニューの末席を1品だけ1ページ使って堂々たる貫禄で(笑)佇む「かりんとう」を今後ともよろしくお願いします。
さて、ここまで読んでいただいた方にのみマル秘情報をこれから述べます。
この文明通信の文章をつぶさに読んでくださっている方に向けた感謝の気持ちも込めて、敢えて今回は裏面に続くようにしました(笑)。
メニューから消えて無くなった「よもぎ草餅」ですが、「文明通信を見た(※ネット上でも可)」という人限定で今月いっぱいは「よもぎ草餅」をお出しします(値段は据え置き280円です)。従来のような「串団子」ではなく一口サイズのミニ大福のような感じで餡子は中に入っています。一粒は従来と同じくらいの大きさのものを従来でしたら計4粒(ひと串に2粒×2本)ありましたがそれを5粒にて提供いたします。
今月いっぱいですが無くなり次第終了となります(※平日限定メニューです)。
以上、春の出逢いと別れ情報をお伝えいたしました。

珈琲文明 代表 赤澤 智

★時計退院しました~!

先月お伝えした通り故障により生まれ故郷のアンティークショップ山本商店(東北沢)で入院していた壁掛けボンボン時計が退院してきました。
時が有限であることをカチコチカチコチ、ゴーンゴーンと都度意識させてくれる重要アイテムであることを不在により思い知らされました。おかえりなさい。

★神奈川大学「キャンパスのある街」に掲載されました!

神奈川大学が発行する小冊子に当店が掲載されました。
みなとみらいキャンパス編と六角橋キャンパス編に分かれていて掲載店が対照的で面白いです

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