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2023-12-06

文明通信2023年12月号

「我が細胞を形成してくれた人たちを偲ぶ2023師走」

今年ほど大好きなミュージシャンの訃報が相次ぐ年もなかった。
「好き」などというフワっとした言葉ではなく、音楽人としての我が細胞を形成してくれた人たちが逝った。谷村新司、PANTA、チバユウスケ・・・等等。
アリスがいなければ私はギターを始めていないわけで畢竟音楽をやっていない。
「○○が無ければ自分の人生は全く違うものになっていた」の○○に入るのはコーヒーではなく音楽である。
その後洋楽ロックにカブれ様々な音楽を聴き、創り、子供の頃に慣れ親しんだバイブル(アリスの作品)に精神的に反抗してみたり遠ざかっていったのは音楽的父(谷村新司)への反抗期を経て青年期に入って行くわかりやすい軌跡だったなと今は思える。
洋楽ロックに全身浸って完全に大人になって以降に強烈に痺れた邦楽アーティストがPANTAであり後追いで過去の音源を聴き漁り「70年代あたりにタイムスリップして大学生になってみたい」という衝動に駆られたりもした。
いっぽうで世界に目を向けても多くの大好きなミュージシャンがやはり鬼籍に入っている。
音楽人としては「【あの世】も楽しそうだな」と思うほど賑やかで豪華絢爛ぶりだ。
でもだからといってすぐに自ら進んで「そこ」に行こうとか、「今こそが全てだウェ~イ!」と刹那的に生きようとも思わない(「生きている今のうちにこれはしておこう」という優先順位の大切さは痛感してきてはいるが・・・)。
我が人生の歴史の中に大切な音楽があり、それらが幾重にも折り重なり、そこにはやはり大切な思い出(幼少期、思春期、理不尽、絶望、希望、幸福etc)も積もっていて、それゆえに味わい深い人生になっている。
そうした折り重なり積もったものでいっぱいになった状態でしっかりと生きて、活きて、その果てに、堂々と「あの世」で彼らに「楽しんで来て遅くなりました」と言いたい。

2023年師走 あかざわ さとる

「12/4 (月)TBS「ラビット」に出ます!~※紙面上ではもう放映終了後になってしまっていますが番組の裏話として読んでみてください~」

(マスターの日記11/29より)
とある営業中、番組スタッフとおぼしき人が来て「すみません、歩いてた学生さんに【この辺でオススメのお店ありますか?】と訊いたらここを紹介されたんですけど少し取材させていただいていいでしょうか?」と言われ「こちらが普通に営業している中で受け答え出来る範囲であればどうぞ」と返し、店内混雑してたんでその人は「もう少ししたらまた来ますね」と言いほどなくして撮影スタッフ数人と共に彼がやってきて「それではよろしいでしょうか?」となって彼ともう一人の二人がカウンター席に座って取材が始まった。
なんとさっき来た彼はてっきり制作スタッフかと思ってたらそのコーナー(「モグ散歩」)のメインタレントの漫才師「モグライダー」の一人(ボケ役のほう)だった。
「本人独りだけで直々に取材の申し込みに来てくれたんだ(こんなことって過去にサヘルローズさんくらいだったぞ)」と知り、その心意気に一瞬で彼の印象が爆上がりして一発でモグライダーが大好きになったところから取材が始まったもんだから取材も盛り上がるってもんで、きっとオンエアはごく一部だとは思うけれどやたらたくさん話して楽しかったのを覚えてる。
取材で訊かれたり答えたりすることにはだいたいいくつかのカテゴリー別引き出しがあって、「サイフォンコーヒー」「天井劇場」「カレーパン(地獄含む)」等が多いわけだが、話の流れから「音楽」の話にもなり、「音楽」の引き出し開けた日にゃそりゃこちらも止めどもないわけで水を得た魚状態の店主とそこにボケとツッコミのプロが混ざるもんだから楽しくてしょうがなかった。
これまでの取材とかロケはほぼ全て事前にオファーがあったりするもんなんだけど、今回は本当に飛び込みでやってきた(六角橋商店街に来るということや一部店舗には予め通達してたようだけど)その純度の高さが新鮮だったのと何より「オススメのお店は?」に珈琲文明を挙げてくれた学生(たぶん神大生)さんグッジョブありがとう!
※放映で発端となった学生が判明しました「吉田くんと佐藤くん」にあらためて感謝します。

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