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2023-05-06

文明通信2023年5月号

「『純喫茶が舞台となっている不動産屋さんのCM』に注目しておいてください」

先日某制作会社よりCMのロケ地として珈琲文明を考えているという連絡を受けました。
かつて当店がCMロケ地として使われた時はほんの15秒のために撮影は15時間に及びました(集合時間はなんと朝の4時!)。
今回はもっと大がかりでしてロケが三日間に及ぶらしく、壮大なスケールのCMになることが予想されました。
結論から言いますと「この度は違うお店に決まりました」とのことで残念な結果に終わりました。
これまでも何かの候補地として選ばれ実現しなかった例はいくつかありました。
映画「東京喰種(グール)」ドラマ「今からあなたを脅迫します」そしてタイトル失念しましたがNHKのドラマで舘ひろしさん主演の(保護観察処分となった少年少女らをケアするストーリー)連続ドラマの話などです。
これらのボツになった件、そして一方で実現した某銀行CM(サッカーのゴン中山さんがキャスト)やフジテレビ月曜9時の「トレース」というドラマのロケ地、いずれも制作側が珈琲文明の何が気に入ってオファーをくれたのかといいますとそれは「天井劇場」でも「スペシャルティコーヒーをサイフォンのまま提供」でも「カレーパン」でもありませんでした。
もっと大雑把なものでそれは単に「レトロな純喫茶」という理由からだったと思います。
そんな大きな括りで選ばれるほうが難しい?はい、本当にそう思います。
結果的に選ばれたロケ地は葛飾区にある純喫茶(具体名はわかりません)らしく、横浜に限らず都内全域に及ぶロケハンであったことがうかがえますし、そういう選択肢に当店があがることのほうがなんだか不思議といいますか、まだまだ16歳ニキビ面の喫茶店なので他の候補店を知ればおそらく更に畏れ多く小さくなりたい気分になっていたと思います。
今回このボツになったCMは不動産関連のCMと伺ったのですが企業や出演タレントさんの具体名は結局知らないままです。
もしテレビで「純喫茶が舞台となっている不動産屋さんのCM」を目にすることがあれば「これ!このCM!珈琲文明が舞台だったかもしれないヤツだ!」と各自ほくそ笑んでいただけたらと思います。

珈琲文明 店主 赤澤 智

「とらべる&ギャラリーらいむ」~おじゃ丸の他店お邪魔します~

六角橋商店街協同組合理事の任務の1つとして「新規オープン店舗情報を商店街内に発信する」というものがあります。これまでは新規店舗に取材し原稿を書き確認してもらい事務員さんが改めて文字入力し、それを回覧板に挟む」という丁寧な工程がありました。
私が理事に就任して以降は「必要事項(店名、代表者名、連絡先、店のPR、SNS情報等)をA4用紙に手書きで書いてもらいそれをそのまま回覧板に挟む」という超アナログ路線(手抜き?)に切り替えました。これは理事と新店舗そして事務員さんとの複数回やり取りを省き入力ミスを減らしとにかく迅速に各店舗に知らしめることを重視したものです。
商店街の各店主が新店舗の情報や特徴を把握しておくことは各店舗に来たお客さんに「今度出来たあのお店はこんな店で店主は実はこれこれこういう人で○○出身らしいよ」などとクチコミすることにもつながり各店から波及する広告宣伝効果は計り知れないと思っているので今後の新規オープンのお店の方々には頑張って記入していただき、こちらも全力で拡散していきたいと思います。
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さて、その中で今回は2店ほどこの文明通信でも紹介しておきたいお店があります。
まずは当店のすぐ隣に出来た居酒屋「とらべる」さんです。
直接取引している地元の農園から新鮮な野菜を仕入れそれを活かした料理が提供される居酒屋さんです。私は子供を連れてランチに入ったことがあり、サイドメニューの小鉢で出て来る野菜の美味しさに感動したのと、さらに写真を見てたらどうしても注文してみたくなった「トマトが器になっててその中身にひき肉がギッシリ詰まっている料理」(そう、珈琲文明のカレーパンはパンが器になってるようにトマトが器になっているんです)も食べたんですがこれがまた絶品でした。その時子供が食べてたオムライスがまた実に美味しそうだったので後日日を改めて独りでまた行ってオムライスを食べてきました(やっぱり美味しかった!)。壁にかかっている巨大な野菜畑の絵画が圧巻です。女性のお客さんも絶対気に入るはずですのでぜひ一度入ってみてください。
「とらべる」神奈川区六角橋1-9-2(※珈琲文明と全く同じ住所です(笑))

次にどうしても紹介しておきたいお店は「ギャラリーライム」さんです。
このお店は手作業好きなメンバーが集まり和布服やバッグアクセサリー、手作り陶器、職人さんの印半纏など手に入りにくい品物も置いてあります。
ここは元お茶屋さんが長く商いをしていた場所でその後ギャラリーライムさんを開いた店主さんはなんと江戸時代から続く「佐野平洋品店」さんの店主糸井さんの妹さんという超重鎮の方でした。雑貨や衣服にとても疎い私ではありますが、ここの店主引田さんが自らこのPR文用紙を書きわざわざ私のところに届けてくださり、その用紙の末文が「新顔としてよろしくお願いします」と結ばれてあったことに震えるほど感動しました。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」をまさに地で行く謙虚さ。自分もこうありたいと強く思いました。
「ギャラリーライム」神奈川区六角橋1-10-12
営業時間 11時~18時(営業日は木金土)

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