toggle
2023-04-06

文明通信2023年4月号

「未だにCash Onlyの店と春の神客」

当店の支払い方法は未だにCash Only(現金のみ)でして、クレジットカードや電子マネー等のキャシュレス化が進むこの時代に逆行しており、お客様には大変ご不便おかけしております。キャッシュレス対応を未来永劫頑なに拒むという意図は特になく、世の中のお店ほぼ全て(地域の魚屋、肉屋、八百屋などの個人店なども含む)においてキャッシュレス導入が浸透するくらいのレベルに到達する頃に当店も重い腰を上げて導入することになると思いますのでその時が来るまで気長にお待ちいただけたら幸いであります。
さてこのような時代遅れ感満載の当店ゆえにお会計の際に現金を持ち合わせていない方の中でキャッシュカードをお持ちの方であれば近くのコンビニのATMで現金をおろしてくることが出来ますが、先日会計時に完全にクレジットカードor電子マネーしか携帯されていないというお客様がいらっしゃいました。その方は遠方からいらしていて取りに帰るのも一苦労という状況であり、どうするのが最善策なのだろうと考えあぐねていたところに2階席に座っていた若い男性のお客様がわざわざ階段を下りてきて「今ちょっと話が聞こえてきたんですけど・・・」と前置きをした上でPayPay同士での決済方法を使い、先のお客様がいったんその男性のお客様に支払い、その男性のお客様が現金で当店にお支払いいただくというウルトラCの解決策を提案してくださり円満解決したということがありました。
誰も損をすることのないスマートな提案とわざわざ2階席から下りて言いに来てくれた心意気に痛く感動した私はその後席に戻られたその男性のお客様が帰られる際のお会計(先ほどのお客様の会計金額と同じ1110円)時に「お代は結構ですのでそれで何か美味しいモノでも食べる足しにしてください」と言っていました。
これまではレジ横に「Cash Only」と書いていただけでしたがこの度入口の扉にも書いたものを掲示することにいたしました。
また時代遅れついでにその扉の掲示に「Wi-Fiありません」の文言も加えておきました(笑)。

珈琲文明 店主 赤澤 智

【今月の逸品(一品)】「シン・珈琲ゼリー」

去年の夏の文明通信(8月号)で「ご家庭でおいしいアイスコーヒーを大量に作る時のコツ」というコーナーで「クリームダウン現象(70℃~40℃くらいまでの間にカフェインとタンニンが結合し分子が大きくなることで光が屈折するため色が濁って見えるだけでなく味の透明度も下がる)を回避するため粗熱を急速に下げることがポイントである」と力説しておきながら、当の本人はアイスコーヒーはそうして作っていたものの、コーヒーゼリーを作る際にはゼラチンを入れたあと粗熱を緩やかにとり、人肌くらいの温度になったら冷蔵庫に入れるということをしていたことに気がつき、コーヒーゼリーでもゼラチン投入後は急速冷却(氷を張った容器の中で素早くかき回して粗熱をとる)をしてから冷蔵するという工程を挟むことにしました。その結果明らかに透明感がありつつ香りも立っているゼリーに仕上がりました。一般的なコーヒーゼリーに使用する豆の分量よりも信じられないくらい多い量を存分に使うのは変わらず、もちろん100%スペシャルティコーヒーだけで作った「コーヒー屋の、コーヒー屋による、コーヒー好きのための」シン・コーヒーゼリーです。
コーヒー屋が作った本気のコーヒーゼリーをぜひご賞味ください。
ドリンクとセットでなんと驚異の270円引きというお得なメニューです。
セットのドリンクはコーヒー以外のものでもOKですが、コーヒーゼリーを食べながらドリンクもコーヒーという「コーヒーづくし」がやっぱり最高にオススメです!

★「神大スタイル」に載りました!
これまでにお蔭様で本当に数えきれないほどの雑誌、書籍、新聞に当店は取り上げていただきました(当店の本棚にある雑誌類は全て当店が掲載されています)が、遡ること約16年前の創業当初、初めて取材に来てくれたのが神大生によるフリーペーパー「神大スタイル」でした。記念すべき取材第一号の「神大スタイル」への感謝の気持ちを忘れたことはありません。そして16年の歳月を経てこの度再びこの「神大スタイル」に掲載していただきました。神大キャンパス内(新たな「みなとみらい校舎」でも)にて設置されていますがもちろん当店でも閲覧可能で、さらに16年前のその取材第一号の神大スタイルも置いてありますので併せてご覧ください。

関連記事