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2021-11-05

文明通信2021年11月号

文明通信2021年11月号表
文明通信2021年11月号裏

「(改訂&新編増量)世界一わかりやすい珈琲の本」出しました!

14年前、珈琲文明の創業開始当初に出した「世界一わかりやすい珈琲の本」というものがありました。もともと発行部数も少なかったこともあり初年度にすぐ売り切れてしまい、以後店内閲覧用に置いていた物もボロボロになり、さらに14年経つとコーヒーに関する情報やデータも変わってきているということからこの度内容を改編、さらに大量に本編新たに書き下ろし増量(実に1.5倍)いたしました。
さて、こちらの本は定価500円なのですが、去年出した拙著「人生に行き詰った僕は、喫茶店で答えを見つけた(税込み1760円)」と同時購入の方は合わせて2千円(税込み)で提供いたします(つまりこの本が半額以下の240円になるということです)・
また過去に既に「人生に~」購入された方(店内のみならず書店やAmazon等いかなる場合も含め)も口頭で仰ってくだされば同様に240円でお求めいただけます(※購入証拠は性善説に従い特に不要です)。
今回の発行部数もそんなに多くありませんので(限定300部)、売り切れ次第終了となりますのでよろしくお願いします。
全体的な内容を述べるには目次が最も雄弁に語ると考えるため、以下に目次をそのまま貼り付けておきますので、参考までにご覧ください。

赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智

~「世界一わかりやすい珈琲の本」目次~
本書をお読みになる前に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p3
一粒目「世界一簡単なおいしい珈琲の見つけ方」・・・・・・・・・・・・・・p4
二粒目「酸っぱい珈琲が人気ない理由」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p5
三粒目「おいしさの公式」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p6
○ホット一息 一杯目「世界一飲む国民」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p8
四粒目「もうだまされない!珈琲豆のからくり」・・・・・・・・・・・・・・・・・p9
○ホット一息 二杯目「ベートーベンは几帳面」・・・・・・・・・・・・・p10
五粒目「質の高~い豆」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p11
六粒目「四番でピッチャーでキャプテンのヒーロー」・・・・・・・・・・・p13
七粒目「おいしい焼き具合(焙煎)」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p14
○ホット一息 三杯目「珈琲と珈琲飲料と乳飲料の違いって?」p15
八粒目「豆を挽く(グラインド)、あるいはお湯の最適温度などなど」p16
九粒目「ブレンドの実態」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p17
○ホット一息 四杯目「世界三大嗜好飲料とは?」・・・・・・・・・・・p18
十粒目「こんな店にだけは行きたくない!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p19
十一粒目「珈琲発見秘話…ホントのところどうなの?!」・・・・・・・・p21
十二粒目「感動秘話&甘く危険なエピソード」・・・・・・・・・・・・・・・・p23
○ホット一息 五杯目「カフェオレは 天使と悪魔が ドッキング」p25
十三粒目「日本に珈琲がやって来た!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p26
○ホット一息 六杯目「はかなすぎる花」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p27
十四粒目「珈琲と相性バツグンの食べ物は?」・・・・・・・・・・・・・・・p28
十五粒目「身体にいいってホント?」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p29
十六粒目「珈琲豆の保存方法について」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p30
十七粒目「ペーパードリップで美味しく淹れる方法(初級編)」・・p32
十八粒目「ペーパードリップで美味しく淹れる方法(中級編)」・・p35
十九粒目「ペーパードリップで美味しく淹れる方法(高級編)」・・p37
最後の一粒「地球規模でキュン!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p41
著者紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p42

「丸山珈琲と珈琲文明の関係について」

先日のイベント「丸山珈琲の丸山健太郎氏が珈琲文明にやってくる」は盛況のうちに終えましたが、丸山珈琲と珈琲文明が繋がっているきっかけや経緯をそもそも知らない人のほうが多いと思われるため改めて15年前のブログを下記にそのまま貼り付けておきますので興味ある人は読んでみてください。
・・・・・以下は2006年の日記より・・・
夏の行楽シーズンが圧倒的に繁忙期で、単純に人手を必要とし、夏が過ぎればあんまり人手は必要ではなくなる場所。つまりは避暑地。こういう場所こそが、今の俺の希望と店側の思惑がピッタリと合致するところである。そこで、さらにこっちは無給宣言をしているので、受け入れてくれるところはきっとある、そう信じて、軽井沢へと向かった。
軽井沢には義父母の山荘がある。そして、その山荘の斜向かいにユニコーンという喫茶店のマスターが住んでいる。俺もそのユニコーンには何度か足を運び、いろいろとタメになる話を聴いて、マスターには俺の考えも伝え、いろいろとアドバイスももらえた。
そして、修業・見習の話をすると、「そういうことなら軽井沢には丸山珈琲という全国的に有名なところがあるから、そこを紹介してあげるよ」という、なんともありがたいことを言っていただけて、すぐにその場で連絡を入れてくれた。
丸山健太郎さんというそこのオーナーと直接電話で話し、それではまず直接会って話しましょう、ということになって、丸山珈琲へと向かった。
この修業がこれまでどんな感じだったかっていうのをザーっと言うと、修業とか見習いっていうわりにはやけに丁重に扱われていて、どっちかっていうと客人(笑)扱いに近いのかも。特筆すべきはやはり豆が飛ぶように売れていく店ということ。
今はシーズン中だから喫茶も繁盛してるが、普段は喫茶の売上が2割だけで、8割は豆の売上である。遠方から車でお客さんがやってきて、土足禁止の店だから靴を脱いで、わざわざ豆を買いにくる。(中略)丸山師匠は俺に対しても、物凄く腰が低く、丁寧に接してくれてて、なんだか「修業」とか「見習」っていう語句を使ってるのがはばかられる。
綱島にいるT師匠もそうだが、俺が師と仰ぐ2人はいずれも凄く謙虚で、上から下に言う感じが全くない。だからこそこれからも最高に敬っていきたい。
丸山珈琲での修業が終わり、9月2日(土)、丸山珈琲のスタッフ全員が、わざわざ俺の送別会をしてくれた。最初、俺は「まぁ送別会という名目で、夏の反省会的な意味合いもある会合なのだろう」などとうがった見方をしていたが、行ってみたら本当に最後まで俺の送別会的な趣旨だったんでビックリした。(中略)大好物の焼き肉に食らいつきながら、俺は丸山さんの隣をしっかり陣取り、珈琲話をふりまくり吸収しまくり、丸山さんをはじめ他のスタッフのみなさんは逆に俺のことをいろいろと訊いてくるのだが、俺はすぐに珈琲話に戻し(笑)みたいな感じで、最後まで勉強になりまくりだった。そして、こういういろんな話を訊いたりする時、丸山さんは本当にオープンで、全て明け透けに話をしてくれた。
スタッフのみなさんと別れを告げ、帰ろうとしたその時、丸山さんが近づいてきて、「この夏は赤澤さんがいてくれて非常に助かりました。これは本当に少ないんですが、給料ってわけでもなく、税金とか関係なく、僕の完全なポケットマネーからなんで遠慮なく受け取ってください。」と言い、「寸志」と書かれたものを俺にくれた。泣きそうになった。
神がかり的な縁で行き着いた、森の中にある世界一流のコーヒー店。
今後の自分の方向性を大きく左右する出会いに感謝するとともに、
今日も明日も軽井沢の森の中にある素晴らしい店と素晴らしいスタッフの発展を祈ってやまない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上が15年前の出来事でしたが、この度のイベント終了後、今度はこっちから「寸志」を渡し、15年がかりの「仕返し」が完了、充足感に満ちた一日となりました。

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