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2014-07-05

文明通信2014年7月号

文明通信2014年7月号表
文明通信2014年7月号裏

「そこまでじゃない」

この度、当店を舞台とする、スルガ銀行のCMがオンエアになりました。(※こちらではなかなか映らないかもしれませんが、YOUTUBEで見ることが出来ます)どういう経緯でこういう話が来たのかといいますと、まず「ロケーションコーディネーター(こういう人がいるんですね)」の人が視察に来訪され、店内の写真を何枚か撮って、それらをクライアント(この場合スルガ銀行、あるいは広告代理店)にプレゼンする、という流れでした。光栄なことは間違いないのですが、コーヒーそのものには特に関係なく、お店の内装、雰囲気のみで選ばれたことになります。全くもっておこがましい限りであり、これは私自身がよくわかっています。珈琲文明という店は「そこまでじゃない」ことを。へりくだって言うわけでも、自分の店を卑下してるわけでもありません。とにかく「そこまでじゃない」ことには自信満々です(笑)。もっと素敵な内装で、多大な資金をかけ、センスも抜群なカフェは今日もグルメ雑誌に躍り、私自身がそういうお店をウットリした目で眺めています。では何故他のそのような素敵なお店ではなく珈琲文明が選ばれたのか?答えは明白です。それは「運が良かった」からです。くりかえしますが、へりくだりでも卑下でもありません。私は店舗経営というものは「品質、サービス、清潔さ、立地条件、そして雰囲気(外装内装をはじめBGMや小道具等)」の総合力で勝負するものだと考えており、かつこれら全部の要素が合格点を超えることを目標に置いています。実際に、先の内外装が素敵なカフェも含め、世の中にある飲食店のうちこれら全ての要素で合格点のお店は1割にも満たないと感じています。もちろん当店もまだまだです。しかしそこを目指していることは確かです。話を戻しますが、ですからこれらの要素のうちのひとつに過ぎない「内装」が他のもっと素敵な内装のお店を差し置いてCMロケ地に選ばれたのはただの運なのです。2007年7月7日にオープンした珈琲文明はお陰様で今月で7周年になります。7ばっかりですね。ラッキーセブンです。これからも「総合力」を念頭におきながら運営してまいりますのでよろしくお願いします。

珈琲文明 店主 赤澤 智

ゴン中山さんが珈琲文明、もとい、「喫茶すねあて」にご来店

日本人初のワールドカップ得点者。日本のサッカー史に永久に残る人物。
そう、ゴン中山さん。
この人が珈琲文明に来るなんて・・・、
勘違いしちゃいかん、うちはまだそこまでじゃない、
昨日ゴンさんが某地方銀行のテレビCMのロケで「喫茶すねあて」にやって来た(笑)。
※詳細は実際にオンエアになってから報告します。ていうかオレもそれまで見れないし。

朝の4時に店を開けてからは店内に何十人ものスタッフが入り、オレは完全に居場所を失い、一眠りしにいったん帰り、戻ってきたら、いきなり「喫茶すねあて」になってた(笑)。
確かに「喫茶すねあて」ならゴンさんが来るかも!?
メニューに「あんみつ」とか書かれてあったとこまでは見たけど、いかんせん居場所がなく、逃げるように近場の公園に我が子と退去&待機。
いただいた企画書には「長年の夢を叶えた喫茶店のマスターのところに旧友が訪れる」みたいなことが書かれていた(訪れた旧友のほうがゴンさんとのこと)。
具体的な内容はその場にいなかったんでオレも全くわかってない。

穏やかな春の日の公園でブヨブヨしたボールを久しぶりにリフティングしてみたら二回でボールがどっか行っちゃうようなオレは数時間後には「ザ・レジェンド」と対面していた・・・。
「ゴンさんに会いたい?」と我が子に訊くと「うん、ゴンさんに会いたい」とアンパンマンかなんかにでも会うかのように言った息子は数時間後「ザ・ヒーロー」に抱えられていた。
そして・・・

オレ「私も中学高校と6年間サッカーをやってたんですよ」(何この新鮮味のかけらもない枕詞、、)

ゴンさん「そうなんですか!?」(まぁそう言うしかないうえに、ちゃんと言葉に心を込めてもらって恐縮しまくり、、)

オレ「私はカズさんと同じ歳なんです」

ゴンさん「あ、じゃあボクのひとつ上ですね?」

ジャブはここまでにして、オレがどうしても伝えたかったこと、渾身の右ストレート。

「ドーハの悲劇の時の、イラク戦じゃなく、イラン戦の時、ゴンさんが途中出場してゴール真横から入れて、そのボールをすぐ拾いセンターサークルに持って行く姿は、
サッカーだけじゃなく、私の中で全スポーツの名シーンの中で三本指に入ります。
本当にカッコよかったです」

ちなみにあと二つは「イチローのWBCタイムリーヒット」と
「桜庭がホイスグレイシーに勝った試合の途中でニヤっと笑ったところ」
って、それは言わなかったけど・・・、
とにかく長年ず~っと持ち続けてきた思い、本心を本人にぶつけた。
ゴンさんはあのハイテンション風ではなく、
かなり真剣な表情で「おお~ありがとうございます。」と言ってくれた。

イランに2点を先行され、サポーター、視聴者のみならず、おそらく選手内でさえ敗戦の空気が漂ってたあの時、諦めるどころか一片の弱気もなく勝ちに行ってる姿はまるであの時世界でゴンさんたった一人だけだったような気がオレにはした。
孤高の騎士にオレは鳥肌がたった。

オレにとってはまさに「あの時の騎士」が目の前に現れた。
珈琲文明にではない、「喫茶すねあて」にだ。
長年に渡り人の胸を焦がすKnightが来店するような、
「喫茶すねあて」のような店に、珈琲文明もいつかはなりたい。

珈琲文明マスターの日記より

ゴン中山さんが珈琲文明、もとい、「喫茶すねあて」にご来店 : 珈琲文明~こーひーぶんめい~ (exblog.jp)

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