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2016-12-05

文明通信2016年12月号

文明通信2016年12月号表
文明通信2016年12月号裏

「いつか見た夢」

今年5月の文明通信で私は「人生で今が一番幸せ発言」をしています。
4月に娘を授かったことを受けての記事でしたが、そんな2016年が終わろうとしています。
今から少し変な話をします。自分自身への備忘録的な意味合いを込めてこの事はどこかに書き記しておきたかったのでここに書く事にします。
5年前に第一子である息子を授かった時点で既にミラクルだとは思うのですが、
一昨年のある日(おそらく明け方だと思われます)、私は夢を見ました。
それは年齢にして4つか5つくらいの女の子が、「わたし、うまれたいの」と言ってきた夢でした。どういう経緯だったのか、夢の前後関係も何も覚えていませんが、
その子が言ったそのセリフだけは起きてからもはっきりと覚えていました。
曖昧な物言いではなく、凜とした口調で、
そしてその子の言葉は確実に私に向けて発せられたものでした。
霊感やスピリチュアルな感覚ほぼゼロ(笑)の私がこのような夢を見たことを、
この手の話が大好物な妻(笑)の食いつきはとても良かったことを覚えています。
ほどなくして妻の懐妊を知った時、私はすぐに「女の子が生まれる!」と勝手に確信し、
そしてそれは的中したという一連のこの話をいつか娘本人にする日を楽しみにしています。

さて、備忘録ついでにもう一つ記しておきたく、ただしこれは本当に日常の瑣末な出来事に過ぎない話があります。
妻と5歳の息子と0歳の娘三人がどこに行くのだったかは忘れましたが、
ともあれ三人が岸根公園駅で地下鉄に乗ろうとして、私が見送りをしていた時のことです。
ちょうど電車が来そうな、間に合うか間に合わないか微妙な時間に妻子はエレベーターに乗り、「閉」のボタンを押し、そこで私は立ち去ろうと踵を返そうとすると、一人の女性がコーナーを曲がりエレベーターに乗ろうとやってくるのが見て取れました。
岸根公園駅の改札から、ホームに行くエレベーターまでは結構長い通路があり、
その通路遠くから人が来たことに気づいた妻は再び「開」のボタンを押しました。
おそらく(いや間違いなく)乗ろうとしていた時刻の電車を逃すことになった妻子の姿を見送りながら眺めていた私は「なんなんだこの平和で可愛い3つの生き物は」と思い、
さらには「世界がいつまでも平和であってほしいなぁ」などとなんだか壮大なスケールの考えに発展したのを覚えています。

人生で一番幸せな年が更新され、さらなる素敵な年が来ることを願いつつ、
来年はいよいよ10周年を迎える珈琲文明を引き続きよろしくお願い申し上げます。

珈琲文明店主 赤澤 智

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