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2026-07-06

文明通信2026年7月号

「十代最後の珈琲文明」

横浜市民になり先月で20年になりました。
20年前は開業準備の真っ最中でした。
新横浜のビックカメラがまだ線路の高架下にあって、そこで「今なら無料でポイントがたくさんつくのでクレジットカードを作りませんか?」という営業を受け、「ポイントが付くなら良いか」と思い手続きをして結構待たされた挙句、審査に通らなかった思い出があります(笑)。20年前のその時点では「無職」だったんです。
前職(学習塾)を学年の変わるタイミングで退職し、軽井沢に修行に出たりカフェの専門学校に通ったり、日雇いの肉体労働をしたりはしましたが世間的には「無職」でした。
何者でもなかった自分と翌年ようやく出来つつあった珈琲文明ももちろんまだ何物でもありませんでした。
敢えてひっそりとオープンしたので当然ではあるのですが創業当初は本当にお客さんが少なくて、しっかり凹みました。
マスコミ手帳(?)のようなもので出版社や放送局などに「プレスリリース(この度こんなお店をオープンしました!というもの)」FAXしまくり、そして総玉砕、本当にどこからも何もレスはありませんでした。
最近当時のそのリストアップした出版社のFAX番号が一覧になっている用紙が出て来てそこには横浜ウォーカー、Hanako、散歩の達人、サルース等等にFAXした痕跡があり懐かしかったです。

~それから19年が経ちました~
先日某有名コーヒーメーカー(おそらく誰でも知ってるたぶん日本一有名なコーヒーの会社)のアカデミーというところが出しているサイフォン動画をボーっと見てたらいきなり当店のカウンターの画像(サイフォンが並んでいるあたり)が出て来てビックリしました。
単にその画像が数秒使われただけなので何も文句はないどころかもっと使ってよと思いましたがとにかくビックリしてそこだけ前のめりになりました。

某コーヒーチェーン店で「お客様にサイフォンのまま提供しサイフォンには1.5杯分入っている」を謳い文句にしたお店が存在します。
「サイフォンのまま提供」だけならそこまで珍しくないのですがそれと「1.5杯分(2杯ではなく)」というこの2つの組み合わせにした途端に実はびっくりするくらいにカブる確率は減るものです。
ちなみに珈琲文明という名称を開業時に商標登録したのですが、「珈琲」だけ「文明」だけならそれこそ星の数ほどヒットするのですが「珈琲文明」というワードはただの1つも存在しなかったという組み合わせの妙があるのですが、ここでそこの某コーヒーチェーン店に対して「パクられたぁ~」などと言うつもりはないのですが、「珈琲文明って○○○○(そのコーヒーチェーン店)みたい」って思われるのが心外ではあります(※そのチェーン店は創業2010年で珈琲文明は2007年です)。
そう、それはラーメン博物館に行った時に娘が「珈琲文明みたいな空だね」って言ってきたみたいに(笑)。

つい先日も背広を来たお偉いさんと見受けられる方がお2人来店し、店内やメニューブックを具にご覧になり写真を撮っていて、調査されているような印象を受けたんですが、もしどこか大きな会社(店舗)の参考に当店がされているのであれば、19年前の今頃本当にまだ何物でもなかった珈琲文明が「何物かにはなった」ような気がしました。
19年前の今頃総玉砕した一連の雑誌陣は結果的には全て載りました(しかも全て複数回)。

さらに先日は大好きなファンクバンド「FLYING KIDS」の浜崎さんが突然来店し「どうしたんですか!?」と思わず声に出すと「複数筋の2名からここを紹介されたんでこれは行くしかないなと思いました」とのことで、思わず「珈琲文明って何物!?」ってやはり思いました。
2007年7月7日にオープンした珈琲文明は今月で19歳になります。
当店を何物かにしてくれたのは19年間支えてくださったお客様に他なりません。
You rase me up!  限りない感謝!

珈琲文明 店主 赤澤 智

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