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2025-09-06

文明通信2025年9月号

「スペシャルティコーヒーの定義を今一度確認しつつコーヒー豆を100g単位で販売開始します」

先日当店で開催した「コーヒー教室」の質疑応答でこんな質問がありました。
「今さらこんなこと訊くのは恥ずかしいのですが、【スペシャルティコーヒー】とはどういうコーヒーのことを言うのでしょうか?」
本当に良い質問だと思いました。
「【スペシャルティコーヒー】とは何ぞや」この問いにどれだけの人が正確に答えられるでしょうか?
検索すればその詳細は知ることになるとは思いますが、ここでは難しい言葉や専門用語を使わずに私の言葉で表してみますとそれは・・・
① 原産国だけではなく産地がどこの地域のどこの農園で誰が生産しているか明確であり、辿って知ることが出来る豆。
② そこの地域ならではの風味特性がハッキリしている豆。
この二点がまず外せない条件であると思います。
それは確かにそうなのですが、この2点のみを満たしていることで「スペシャルティコーヒー」を名乗っているコーヒー屋がなんと多いことかとよく思います。
もっと酷いのが言語的な意味だけでの文字通り「特別なコーヒー」というただの主観で、言った者勝ちのようなところもあります(笑)。
確かに①は抽象的ではなく産地、農園が明確になっている点で安心するかもしれません。
今やファストフードやファミレスでも「どこそこの誰それの畑で採れた新鮮野菜を使用」といった宣伝文句を掲げていたりもしますが、「そこの場所」や「生産者」というのが実際どれくらいハイグレードなものであるかまでは人は追求しないもので表記されてるだけでなんとなく良い物のような気がしてくるというものです。
また②にいたってはいよいよ曖昧であり、「風味特性がある」かもしれませんが、それが美味しいかどうかはあくまでも主観です。
確かにコーヒーというものはあくまでも嗜好品であり主観で好みが左右されるものであることは間違いありません。
さて、そんな中でここでもう1つ決定的な3つ目の定義づけ要素を述べますね。
それは③「スペシャルティコーヒー協会(SCA※我が国の場合はSCAJ)が80点以上をつけたコーヒー豆」であります。
この③に関しては完全に数値化客観視出来る要素です。
この③を度外視して「うちは産地がハッキリしてて味に特徴があるからスペシャルティコーヒーだ」と謳っているお店がそれはもう星の数ほどいます。
この③の要素も満たした真のスペシャルティコーヒーというのはやはり必然的に値段も高くなり、さらに取引はオークション形式ですので世界基準でいえば本当に我が国は価格高騰の厳しい状況にあります。
このような③も満たした真のスペシャルティコーヒーは現在100gで1000円(税別)を切れば間違いなくリーズナブルと言われます。
この度珈琲文明では100g889円(税込み価格は960円です)で販売開始いたします。
これまでは200gからのみの販売でしたが多くの方のご要望にお応えし、ご家庭での鮮度維持のためにも少量での販売はお役に立てるのではないかと思いました。
また近日開始となる予定の当店のECサイトでの販売価格よりも20円ほど店頭店内のほうがお安くなっておりますのでどうぞよろしくお願いします。
※コーヒー豆は豆のままの購入を強くオススメします。
※ご要望により粉に挽くこともいたしますが少々お時間をいただきます。

赤澤珈琲研究所 所長 赤澤 智

~おじゃ丸の他店お邪魔します~
「(我が師匠のお店)綱島カルディ(新店舗)に行ってきました」

我が師と呼べる人の二人のうちの一人(もう1人は丸山健太郎師)である田中師匠の新店舗に行ってきました。
綱島にある「コーヒー紅茶専門店喫茶カルデイ」そして田中マスターとの出逢いについての詳細は当店HP内にある「文明ロード(※珈琲文明開店までのストーリー)」を参照してもらうとして、今回何をしに行ったかといいますと、新店舗を初訪問しお祝いをしてきたんです。
新店舗といっても元の綱島カルディの移転であります。
旧店舗はマンションの一階に入ってたのですがそのマンションが老朽化に伴い全面改築になるとのことで移転に踏み切ったということです。
師匠は私より確か一回りくらい上だったはずなので既に70歳になっていると思われます。
会社員であれば定年を迎え老後の暮らしに入る中、師匠のNEW店舗はこれまでのカルディとほぼ同じ席数(外にテラス席も有り珈琲文明より遥かに多い)というだけでなく、営業時間はこれまでより開始時間が30分早い(延ばしてどうする)こと、そしてこれまで通りスイーツは全て自家製、豆は自家焙煎、完全ワンオペ・・・。
土日営業の時などは私も「お独りで大変ですね」と言われたりすることも多いのですが、こんなサイボーグみたいな師匠がいる限りたかだか来年還暦の私が音を上げてる場合ではないのです。
師から授かった最大の教えとはこの「当たり前水準の高さ」にあると思っています。
「皆さんもぜひ綱島カルディの新店舗に行ってみてください」と言いたいところですが、創業から40年以上宣伝広告もSNSも一切せずに連日満席で賑わう人気店なのでタイミングが合えばどうぞとしか言えませんので新店舗の住所等の情報は敢えて書かないでおきます(笑)。

★【速報!】「ぶらり途中下車の旅」に再び出る(かもしれません)

営業中に窓から「林家たい平」さんに似てる人が通ったなぁとぼんやり思ってたらその後にカメラが通ったのでやっぱり今のはご本人だと思っていたら少し経ってから「お久しぶりです!」とたい平さん入店。あれから14年の歳月が経ち、同じ「ぶらり途中下車の旅」のロケとのこと。たい平さんは私の1つ年上とのことで「お互い歳とりましたね~」と再会をたたえ合いました。本当に一切のアポもなく突撃でいらしたので番組本編と当店は今回何も関係ないのは確かですがカメラは回っていたのでもしかすると少し映るかもしれません。9/20(土)の午前9時25分~10時半日本テレビです。

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