文明通信2025年1月号
「新年の不安を払拭してくれる事柄」
この度、横浜市交通局から出ている「ぐるっと」という広報誌に当店が載りました。
これまでは当店の最寄り駅が東急線「白楽」ということもあり交通系媒体としては東急電鉄(SALUS等)が多かったのですが今回は横浜市交通局ということで主に市営バスや市営地下鉄(ブルーライン&グリーンライン)の駅構内に設置されているリーフレットです。
今回光栄にも「表紙」も飾らせていただいたこともあり、見本誌を少し多めに貰いましたので、今月の文明通信と一緒に店頭店内でもTAKE FREEで置いておきますのでぜひご自由にお持ち帰りください。
ところで、毎年暮れになると「来年はグッと客足も鈍り売上も下がり急降下するんじゃないだろうか」という不安が頭をよぎるのはおそらく多くの店舗経営者たちに共通する思いでしょう。
私ももちろんそうなのですが、例年ちょうど年末あたりに大き目の媒体露出の話がこれまで来ており(月9のドラマのロケ、有名グルメ番組、有名雑誌掲載などのオファー)、
そういう話が来ることで「新年もまた失速することなく運営できそう」という安心感に包まれてきまして今回の「ぐるっと」なんかもその1つで感謝しかありません。
思えばこれまで迎えた18回の新年のうち最もビクビクドキドキ不安にさいなまれたのは忘れもしません創業後初の2008年新年の時でした。
「赤字にならず長く続けていくこと」を目標に掲げ、幸いに初年度は全て黒字で終えたものの年明けから客足も大失速するのではないだろうか?これまでのことは全て夢だったんじゃないだろうか?などという不安と、同時に最初の1年は妻もフルタイムで店に出て手伝ってくれていたところ2年目からは土日祝日限定参加という体制になることで平日ワンオペへの不安(こちらは「混雑した際の効率良いオペレーション」といういわば嬉しい悲鳴に近い不安ではありますが)といった2つの不安を抱えて新年を迎えることになりました。
そんな不安定な精神状態で迎えた18年前の新年、いらしたリピーターさんに「明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします」と挨拶し、かつお客様からも返された時のあの不安が溶けて行く感じは今でもハッキリと覚えています。
去年から今年へ、点から線へ続いている感じ、お客様の有難みと喜びに満ちた感覚は今でもすぐに思い出せますし、以降例年の新年の営業開始は常に喜びに満ちています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
珈琲文明 代表 赤澤 智
~拙著「人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた」の重版が決定しました!~
この世に出回る出版物の実に99.9%は初版で終わるという話は聞いており、重版(じゅうはん)などという話は夢物語であり少なくとも自分には完全に無縁であると思っていました。
そもそも重版は単に最初の印刷部数を売り切っただけでは成立せず、今後の売り上げが見込める売れ行きである場合に検討されるので簡単に決まるものじゃなく重版をしたところで売れなかった場合、出版社は多くの在庫を抱えることになるため慎重になります。
そんな理由からも初版の初速スピードが速く引き続き本屋さんで販売され「切れ間」がないことが一般的であり重版決定のタイミングというのは比較的早いタイミングで行なわれるらしく、少なくとも拙著のような発売から約5年という歳月をかけて起こることは非常に稀であるとのことです。
まるで昭和の演歌歌手が地道に地方巡業でレコードを手売りして累計でかなりの枚数を売った現象みたいなものでして、これは私自身冷静に分析するにひとえに当店(珈琲文明)での店内販売が常に一定数売れ続けてくれたことに尽きると思うのです(さすがにもう書店ではめっきり見なくなりましたし)。
そんなわけで只今初版本は完全に売り切れており、第二刷は今月末あたりに入荷予定です。
これまでに初版本を購入された方には限りない感謝と「おれ(わたし)は初版本持ってるんだぜ」と誇らしく思ってもらえるような日が来ることを望んでおります。