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2024-12-06

文明通信2024年12月号

猫の生存

今年最後の文明通信はこの話をさせてください。
「猫を探しています!」という貼り紙を見たことは私もありますが、実際に見つかる確率というのはどの程度のものなのでしょう。
先日我が家の向かいのマンションの住人が訪れ「猫が行方不明になってしまったので、お庭に1つ捕獲装置を置かせていただけないでしょうか」という話をしてきて応対した妻が快諾しました。
世の中にはペットレスキューなる業者があり、どのあたりに仕掛けるのが最も効果あるかを熟知しており、まさに我が家(賃貸の古民家)の庭が猫にとっては恰好の居場所であるとのことでペットレスキューの教えに従い、飼い主さんは我が家の庭に捕獲装置の設置のお願いをしてきました。
設置したものの、「そんなウマく行くんだろうか?」という思いと、ヒトの災害捜索同様48時間が勝負だよなぁと思いつつ2日が過ぎ、3日4日と経ち、凍えるような寒さと雨が重なった日もあり、ついには一週間が経ったところで私は正直もう絶望だと思いました。
ある朝私はゴミを出しに行こうとすると「捕獲装置」の扉が閉まっていたのを見ました。
装置の構造がイマイチわかってない私は家に戻り妻に「仕掛けの扉閉まってたんだけどもしかしてカンカン(←あ、猫の名前です)入ったかもよ?」と言うや否や飼い主さんからもLINEが妻に入りました(※飼い主さんは装置に仕込んであるカメラで確認したところでした)。
そして飼い主さんを呼び寄せ確かにカンカンである確認がとれた時私は全身で喜びを爆発させました。こんなことってあるんだなぁと。
特に私が感動したのは「1日のペットレスキュー代金」もバカにならないので3日目以降はそういった「装置とカメラ」を独自でレンタルに切り替えながらも辛抱強く猫の帰還を待ち望んだ飼い主さんの熱意であります。

さて、それから数日経ったある日のことでした。
開店準備のためにシャッターを開け外に机や看板を出していると、女性から「あの、もしかして赤澤さんでしょうか?」と訊かれ「はい、そうです」と答えると「私は先日の猫の飼い主でして・・・」と返って来てビックリしました。
今回の一連のことに関しては基本全て妻と飼い主さんとのやり取りであり、私が飼い主さんに会ったのはカンカン発見の時のみでしてその際はゴミ出しで起き抜けの髪の毛ボサボサ&上下チグハグなジャージとスエットという油断しまくりな姿(笑)でした。
ちなみに私や飼い主さんの住まいは白楽や六角橋ではなく駅にして2駅以上離れたところにあるのでこれはかなりの偶然なのです。
飼い主さんは私が珈琲文明をやっていることも当然知りませんでした(ただし「珈琲文明」というお店の存在は過去にご友人から薦められたことがあり知っていたそうでこれまたビックリでした)。
たまたま店の前を通りかかって、そこに私がたまたま出ていて、看板の店名のサブタイトルに「赤澤珈琲研究所」とあったことで、有名人とのツーショット写真パネルの私を見て「ボサボサ&ジャージスエット」と一致したのかは謎ですが(笑)とにかく相当な偶然に違いなく、こんな展開はもはや映画化が望まれます。
先月の第四金曜の弾き語りにも飼い主さんはいらしてくださり、私はそこでバンプオブチキンの名曲「K」を歌いました。
過ぎゆく2024年、その年の瀬にこんなハッピーエンドが待っていました。

珈琲文明 赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智

~珈琲文明のカフェオレベースはクリスマスギフトにも大変おすすめです!~

一見ワインと見まがうお洒落なボトルに入ったカフェオレベースはこれ1本で約15杯分のカフェオレが作れます。
ラッピングサービス等は行っておりませんが、クリスマスギフトのプラスαとして当店のカフェオレベースをぜひどうぞ!
1本1480円 2本で2000円(※2本で購入した場合、なんと一杯あたり66円!)

カフェオレベースで作るホットカフェオレ超簡単ズボラ編

カフェオレベース1に対し牛乳4の割合が基本ではありますが、ここでは忙しい人のためにいちいち計量せず「色で判断」します。
① 飲もうとしているカップに牛乳をある程度(半分強)入れる
② そこにカフェオレベースをベージュまたはペールオレンジ(薄橙)色になる位に加える。
③ そのカップから鍋に移し(この順番により計量の手間が省けます)中火で3分弱温めます。※表面がフツフツとしてきたら火を止めます(沸騰する前に止めましょう)。
④ 完成です。既に甘味はついておりますのでそのままお飲みください。

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