文明通信2022年7月号
「イケメン過ぎなお客様」
当店15年の歴史の中これまでにいわゆる「神客」と呼べるような人がいました。
その中でも今回は男性の神客について「イケメン過ぎる振る舞いの数々」をご紹介したいと思います(※女性編はそれこそ枚挙にいとまがない数にのぼる為割愛します)。
【イケメン①】退店された女性のお客様が「マスクを忘れたと思う」とのことで戻られ探すもどこにも見つからずにいたところ近くにいた若い男性が「もしよかったらこちらどうぞ」と個包装された新品マスクを進呈するという、私なんかよりずっと店主っぽかった学生さんとおぼしきイケメン。
【イケメン②】カウンターに座ったご年輩の男性が隣に座っていた若い男性に何やら話かけていて、あんまり長くなった場合はストップに入ろうと思っていた時にそのご年輩の方が「ジジイの戯言につき合わせちゃってゴメンね」と言うと隣の彼が「いえ、僕もいつかはジジイになるんで・・・」とここでこうして文面にしても表れないその時のごく自然なトーンと優しさに満ちたスマートな切り返しを含め感動した私は会計の時に彼に「あなたはとてもいい人です!」と小学生以下の感情表現(笑)と共に彼を見送った。
【イケメン③】忘れもしないあの3・11のその日、帰宅出来ないお客様がいて我が家に宿泊してもらうことにしたはいいものの「布団はないんですが・・・」という話を店内で聴いていたお客様が「寝袋でよかったら家にあるんでお貸ししますよ」と言ってくれて、なんといったん家に帰り(その方は徒歩で帰れるとはいえ)寝袋を持って舞い戻って来てくれた。
【イケメン④】目の不自由な奥様を連れてよく来店してくださる旦那様がこの文明通信を朗読しているシーンはよく見かけていたが、ある日拙著「人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた」を「読み聞かせたいから」とのことでご購入。本を一冊丸々奥様のために朗読してあげるシーンは想像するだけで胸が熱くなる。
【イケメン⑤】(おそらく土日)店内大混雑&満席中に来店した女性に私が「申し訳ございません、只今満席でございます」と言うとテーブルにいた若いイケメンが「もし良かったらここ(同じテーブルの相席)どうですか」との提案にその女性は謝意を表すと共に着席。
その後そのイケメンはその女性に一切話しかけることもなく黙々と読書しているという姿が男前過ぎてシビれたばかりではなく、ほどなくしてその女性が先に帰ることになり会計時に彼女が「私とあちらの方の分も支払いお願いします」と言って去って行った女性がまた男前過ぎてもう・・・ん?これは実は今ロケか何かしてる?店内どこかに隠しカメラある?周囲を満席でかためている方々はみんなエキストラ?グル?素性も何も知らない男女がこの後街でバッタリ再会する展開?と同時にBGMスタート?曲はRADWIMPS?と、なんだか色んな妄想を勝手にしてしまうほどでした。
今回ご紹介したイケメンの人たちは中身だけじゃなくルックスもまさにイケメンそのものでして、このようなミスターパーフェクトな人物っていうのが現実にいるということが素敵だし、こうした人物が珈琲文明を選んで来てくれたことは光栄余りある限りであります。
今月で創業からちょうど15年経つ当店が誇れることがあるとするならばそれはこのような素敵な人が集い、素敵なシーンが生まれる空間になったということかなと思っています。
珈琲文明 店主 赤澤 智
★TVK「関内デビル」に当店が出ます!
放映予定は7/14(木)の23時半~24時(※この日ではなくなった場合、8/4になるそうです。いずれにせよ木曜日です)。
放送内容はネタバレになるので控えるとして、レギュラータレントのBMKという男性アイドルグループのうちの2名が来店されたんですが私は個人的にこのお二人が大好きになりました。BMKとは本来5人組でメンバーそれぞれが戦隊モノのように色で区別されていて、今回来店されたのは黄色と緑色のお二人だったのですが、例えばこれまでロケや取材等で来店される俳優さんやタレントさん芸人さんは一様にやはり(全然悪い意味ではなく)本番と本番以外ではテンションに違いがあったりするものなのですが、今回のこのBMKのお二人はカメラが回っていようがいまいがとても人なつっこく同じトーンで私にも話しかけてきてくれたり、私のことを終始「マスター」ではなく「あかざわさん」と呼んでくれたり、緑の人に至っては当店のドリップバッグ(5個パック千円)を自腹で購入してくれました。
カメラが回ってないところで最大の盛り上がりがあって一同爆笑した部分もあったりして、
ディレクターさんには「今のところ本番で使いたかった・・・」と言わしめたほど。
とにかく私はこのBMKというグループ(少なくとも黄色と緑のお二人)のことは大好きになったのでこれからも応援していきたいと思ってます。「関内デビル」ぜひご覧ください!