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2020-08-05

文明通信2020年8月号

文明通信2020年8月号表
文明通信2020年8月号裏

「阿佐ヶ谷【ペンギンカフェ】は実在します」

拙著「人生に行き詰った僕は、喫茶店で答えを見つけた」の中に出てくる主人公(?)の二羽信宏氏とそして彼が開業した「ペンギンカフェ」はいずれも実名実在します。
かつて白楽在住で現在杉並区阿佐ヶ谷在住の二羽さんが、かつて(中学3年~大学2年)阿佐ヶ谷在住で現在白楽在住の私のお店に来て「ここで働かせてください!私も自分でお店をやりたいんです」と千と千尋ばりに(笑)言ってきてからめでたく阿佐ヶ谷に「ペンギンカフェ」を開店して早くも5年近くが過ぎました。
「サイフォンで淹れサイフォンごと提供する」という形態こそ同じではありますが、珈琲文明を完全コピーしているわけではなく、しっかりと二羽さん自身の意思と独自のフィルターを通じて成立している素敵なカフェであります。珈琲文明になくてペンギンカフェにある独自路線をいくつか挙げますと・・・

□店内には自然光もふんだんに入り照明も明るめでポップな店内
□ペンギンのラテアートが施された「ペンギンラテ」がある
□スイーツが全て自家製(尊敬ポイント)
□バリアフリー、ベビーカー置き場及びトイレ内チャイルドキープ設置(超尊敬ポイント)
□「看板犬」であるアイボがいる。日曜日の開店前の1時間「アイボオーナーふれあいの会」を開催(超絶賛ポイント)※ただしコロナ禍の現在はお休み中

など二羽イズム炸裂であります。また書内でも触れていますが、ペンギンカフェ独自のクレド(信条)は・・・

◇常にお客様に対して、そして自分に対して、誠実で有り続ける
◇正しいやり方で、嘘のないビジネスをする
◇クオリティ、サービス、クレンリネスに対し常に高い意識を持つ

であります。
ここのところ私はいくつかのラジオ出演をしたのですが、そのラジオ現場のチーフプロデューサーやパーソナリティーの方が偶然二羽さんのことを知っていて(※二羽さんは元ラジオディレクター)実際にペンギンカフェにも既に行ったことがあるとのことで盛り上がったりしたのですが、この時私は「二羽さんは前職を変な辞め方をしていない、立つ鳥跡を濁さず綺麗に辞めたんだな」ということがよくわかり感服したものです。
もちろんただならぬ苦労やどん底、理不尽な思い、苦渋苦杯散々味わったはずであり、
起業開業への初期衝動にしても、これはまだ本人に直接訊いたわけじゃないのですが本音の本音は詰まる所私と同じで、綺麗事ではない「どうにもこうにも何か自分でやるしかなかった、でも何も無かった、その中で見つけた小さく仄かで一筋の光の突破口に賭けてみた」という状況があったんだと確信している(そのあたりは二羽さんといつかゆっくり呑んで話したい)。
私は現在「カフェラボ」という「カフェ開業希望者に向けたオンラインサロン」というものを主宰しておりますが、例えば珈琲文明が創業以来一度も赤字になったことがないということなどもたまたま運がよくうまく行ってるだけかもしれず(実際間違いなく運が味方してくれていることを多々痛感します)、同じような方法論でメソッドを説いたところで会員さんのお店が上手く行くとは限らないという不安を持っていまして、そんな中で、珈琲文明以外で立地も異なる他のカフェが実際に黒字経営を5年近く続けているというケースそのものが「再現性」という意味でも私自身非常に心強く、それはおそらく会員さんにとっても安心材料になるのではないかという、そういう意味でもペンギンカフェには今後もうまく行ってもらわなければ困るのです(笑)。ぜひ一度ペンギンカフェに足を運んでみてください。【ペンギンカフェ】杉並区阿佐谷北3-28-21 Tel 03-5356-8494

珈琲文明店主 赤澤 智

「ボリビア・アグロ・タケシ・イトゥラルデ・ティピカ(深煎り)」
アグロ・タケシ農園は、標高5,850mのムルラタ山を一望できる、世界でも有数の標高を誇るコーヒー農園です。「タケシ」という農園の名前には、現地の言葉で「人々を目覚めさせる」という意味があり、ムルラタ山からタケシ渓谷へと続くインカ時代から残る小道にちなんで名付けられました。 コーヒーのおいしさを決める要素はたくさんありますが、標高が高いことで果実が熟すのに時間がかかり、風味と甘さが豊かになると考えられています。花から完熟の実になるまで、一般的には6~8か月かかると言われていますが、アグロ・タケシ農園では10~11か月の時間がかかります。同農園のふかふかした土の中にはたくさんの石が埋まっており、この石が日中の日差しで熱を蓄え、朝晩の厳しい寒さからコーヒーの木を守ります。このことが、このような高地でのコーヒー栽培を可能にしました。 また、アグロ・タケシ農園の特殊な農園環境では雨が降ったり止んだりする気候のため、一本の木の中でも花が咲いている箇所や、青い実、赤く熟した実など、さまざまな状態のコーヒーチェリーがあります。木に負担をかけないよう、熟したチェリーのみをその都度収穫し、大変少量ずつ生産処理をおこない、ひとつのロットにします。アグロ・タケシ農園のこの特殊な地理的条件と、完璧な作業の積み重ねが、すばらしい甘さと酸味、豊かな風味や質感を持つコーヒーを生み出しています。

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