文明通信2018年10月号

「ご意見いただきました」

先月の文明通信に書いた内容（当店が映画の舞台となりそうだった話）についてある日の夜中にHPからの問い合わせ転送メールが私の携帯に届きました。送信者は漫画「東京喰種」の熱心なファンと思われる方で、簡単に言うと「映画の公式発表の前に情報公開はあまりよくないのではないか」という内容でして、それはとても真摯かつ紳士的な文面でした。ここのところ文明通信のテキスト版としてホームページのブログ「マスターの日記」にもそのまま文面を貼りつけていまして、そこはキーワード検索等により不特定多数の人の目に留まる可能性もあるためもっと神経を使うべきであり、もともと私もこういった話は公式発表と足並みを揃えるようにしており、直接制作スタッフのかたにアナウンスのタイミングを相談するなど個人的にも気を付けてる事柄ではあるものの今回は「ボツ話」になった故に油断が生じました。すぐにその方に以下のような返信をしました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴重なご意見ありがとうございます。制作スタッフの方には「映画の成功を祈り、こちらからも応援宣伝しますね」とお知らせはしたもののこれが原因で映画そのものがマイナスになるのはまったくもってこちらとしましても望まないところであります。今回、当店が舞台に選ばれていた場合はもちろんネタバレになりますし、また様々な進行に支障をきたすことが明らかであるため、当然映画公開前にブログには書かないつもりでしたが、選定に漏れたという部分で良いかなと考えてしまいました。が、そもそもストーリー的に「喫茶店が主人公の居場所」的な部分が実は周知のことではなかったりした場合は今それは漏らしてはいけないことであると、頂戴したメールを読んで気が付きました。そもそも原作を一度も読んでいない状態で今回のブログを書いたことは勇み足だったと思います。私もぜひこの映画は順調に公開されてほしいことに変わりありませんので、何はともあれ該当ブログは削除することにします。今現在は自宅にいます（このメールはスマホに転送されてきたものです）ので明日店に到着後すぐにパソコンから削除しますね。およそ午前10時頃になる見込みです。とてもまっとうで貴重なご意見のメールありがとうございました。
珈琲文明　店主　赤澤　智
（9月14日24時41分送信　）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・するとメールの相手からまたレスを頂戴し、「ブログ主さまが心から作品を思って頂けていることが文面から伝わって来ていたのであえてご連絡させて頂きました」とあり、「今度友人とお店にお邪魔したいです」とも言ってくださり、そして先日本当にご友人と共に来店いただきました。勝手に男性の方だとばかり思い込んでいましたが女性の方でした。
そして「東京喰種」に関するわかりやすい説明が聴けたりしてかなり盛り上がりました。
国内のみならず全世界的に知られている作品であることや、とりわけ個人的に感銘を受けたのは原作自体は14,5巻くらいで終了しているということでした。ダラダラと引っ張り続けるのではなく人気絶頂のうちにしっかりと完結するという潔さはまるで「スラムダンク」（内容は全く異なりますが）のようだなと思いました。最終的に「喫茶あんていく」にはどのようなお店が使われたのかなども含め、ますます一年後のロードショー（※つい先日来秋ロードショー公開の公式発表がありました）が楽しみになりました。

珈琲文明　店主　赤澤　智