文明通信2013年8月号

「季節のブレンドの名称について」

当店のブレンドは定番の４種類（文明、仲見世、ロイヤル、クイーン）の他に、季節のブレンドがあり、これは季節によっていろいろな名称をつけています。これは丸山珈琲で既についている名称のものもあればこちらでつけたものもあります。【例】１、２月→【丸山珈琲】（以下【丸】）・・・「ダイヤモンドダスト」「ダイヤモンドダストライト」　　　　　【珈琲文明】（以下【文明】）・・・「アンダンテ」「グラーヴェ」３、４月→【丸】【文明】とも・・・「茜すみれ」５，６月→【丸】・・・「さわやかブレンド」「マグノリア」　　　　　【文明】・・・「エバーグリーン」「ディープフォレスト」７，８月→【丸】【文明】とも・・・「ウッドノート」「ヴェルデ」９，１０月→【丸】・・・「シンフォニア」「ノーチェ」　　　　　　【文明】・・・「ハーベスト」「ノーチェ」１１、１２月→【丸】・・・「クリスマスブレンド」　　　　　　　【文明】・・・「グランノエル」夏の今は「ウッドノート（中煎り）」と「ヴェルデ（深煎り）」で、ご覧のように名称も丸山珈琲と同じものを使用しております（中身は「ウッドノート」は同じ。「ヴェルデ」はインドネシアの豆を少し多めに配合しております）。今から７年前の夏、まだここの物件も見つかっていない時、私はひと夏限定で軽井沢の丸山珈琲で働かせてもらいました。その時にコーヒーの美味しさの他にとても感銘を受けたのがこの「ウッドノート」や「ヴェルデ」というブレンドのネーミングセンスでした。直接的ではないがそのブレンドの味や雰囲気を実に素敵に言い得ていて、この感覚もぜひとも受け継ごうと決めました。とりわけこの「夏のブレンド」の時期になると私の中では「あの夏」、義父母の山荘から丸山珈琲までの道中、慣れない車の運転（※私は超ペーパードライバーのゴールドカード保持者です・笑）と共に耳や目にした軽井沢の「森の調べ（woodnote）」や「Verde（ポルトガル語で【緑】の意）」を思い出します。

赤澤珈琲研究所　代表　赤澤　智